鉱夫と竪坑櫓
常磐炭田

茨城県北部から福島県南部にかけての太平洋に面する南北に長い地域に、大小の炭鉱が点在する常磐炭田。
1870年頃から採炭が始まり、1976年に常磐炭鉱が閉山するまで約100年に渡り多量の石炭を産出したが、 炭質が低いうえに採掘コストがかかるという不利な条件のもとで観光に活路を求め、 常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)を開設して大成功を収めた。
映画『フラガール』は閉山前後の常磐炭鉱をモデルに、落盤事故や閉山時の解雇補償のシーンが描かれている。
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常磐線の日立駅から富岡駅の区間に大小の炭鉱が点在していたという。
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操業時の常磐炭鉱磐城鉱業所(石炭・化石館の展示パネルより)

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いわき市石炭・化石館(ほるる)は、 常磐炭田の採炭の歴史と化石資料を展示する施設だが地震で被災し休館中。
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竪坑櫓は常磐炭鉱西部礦から移設されたもの。 令和4年に発生した福島県沖地震により被害を受け、老朽化に伴い竪坑櫓は解体されることとなった。
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石炭・化石館(ほるる)の展示で人気の高い恐竜の骨格。
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石炭・化石館(ほるる)には採掘された石炭の標本も。
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操業当時の坑道を再現した模擬坑道。
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レトロな情景が往時の生活をを偲ばせる。

■昭和の杜 六坑園
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1947年に昭和天皇が福島県に行幸、湯本第6坑内を視察された。 人車にお乗りになって地底まで降りられたという。
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あつさつよき 磐城の里の炭山に はたらく人を ををしとぞ見し
感激して集まってきた鉱夫達に心動かされた陛下が詠まれた御製の歌碑が建てられている。
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湯本坑第六坑人車坑の坑口。
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第六坑人車坑の斜坑には人車が保存されている。

■スパリゾートハワイアンズ
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映画『フラガール』の舞台となったスパリゾートハワイアンズは、 炭鉱の閉山による地域の衰退を観光業に転換することで救った。
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従業員駐車場からリゾート施設を望む。オープンまえには「石炭しか知らない人達に接客業ができるのか」と心配されたという。

Create: 2023.3.9
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